ドロボーが狙うのは「入りやすそうな家」です。
高い塀がある家は外からの見通しが悪く、侵入後は発見されにくいため、目をつけられやすくなります。
また、足場になりやすい室外機や物置は窓下に置かないように注意することです。
ドロボーの侵入経路はドアや窓といった開口部がほとんどです。鍵は2つ以上付け、窓には防犯ガラスなど割れにくい素材を使うことをおすすめします。
コストはかかりますが、セキュリティシステムをつけるという方法もあります。
この家は侵入するのに手間取りそうだと思わせることが最大の防犯対策ということです。
<ガラス破り>
現在侵入手口でいちばん多いのがガラス破りです。
<焼き切り>
ガラス破りの新しい手口です。
<ピッキング>
特殊な金属工具を用いて解錠する手口です。
<サムターン回し>
道路に面している表側は人の目につきやすいので。
<合い鍵>
郵便受けや植木鉢の下など、隠してある鍵を探して侵入します。
<無施錠狙い>
ドアや窓の無締まり箇所から侵入する手口です。
犯行時の心理
泥棒は、人に見られたり犯行中であることを知られるのを最も恐れています。また、犯行途中極度の緊張状態にあるため、正常に思考できる状態ではありません。
そんな緊張状態の中で、もし人と出会ってしまったら、パニック状態。偶発的要素が原因で窃盗が強盗、殺人などに移行することもあります。これが最も恐ろしい「居直り」 なのです。
特に侵入するためにかかる所要時間が長くなれば、それだけ人に見られる可能性が高くなります。
下のグラフは、警察が捕まえた泥棒から聞き取り調査した内容をまとめたものです。それによると、侵入に5分以上かかったり、防犯設備がある侵入しにくい建物を嫌がる泥棒の心理がよくわかります。
泥棒は音と光が大嫌い
ベルやサイレンが鳴ったりしたら・・・。
警察見解では、侵入時の音や光による威嚇に対しては最大限の退散効果があるといわれています。
1.外出するときは、家の明かりをつけておく
宵(日暮れ)から中夜(午前2時頃)までの間、周りの家に明かりがついているのに、一軒だけ明かりがついていないのはまだ家族が戻っていない留守の証拠となります。家の中に明かりがついているだけで犯行を諦める。
但し、玄関の外だけ明るくしておく家があるが、これは外出中のしるしで意味がない。必ず家の中に明かりをつけておくこと。
2.新しく家を建てる時に防犯装置をつける
日本の住宅は防犯を意識して建てられていない。家を新築するときに二重ロック、ラス入りガラス、高窓化、防犯センサー、照明などについて工夫をしておくことが大事。
3.金目のものは高いところに隠しておく
泥棒は、見つかったら逃げることをいつも頭に入れているので、物色するときも大慌てでやっている。経験上目線より高いところにあるものには、目が届きにくく、探すのも手間がかかる。だから金目のもの、大事なものは高いところへうまく工夫してしまっておくことが用心深いやり方だ。
4.裏手にまわられないような工夫をする。
道路に面している表側は人の目につきやすいので、できる限り見つかりにくい裏手に回って侵入口を探しておくのが泥棒のやり方だ。だから裏手に忍び込めないような柵や、障害物を敷地内に設置しておく事が泥棒よけに役立つ。その上、よく吠える犬が飼ってあったらもうお手上げ。
5.見たことのない人物には声をかける
泥棒はうろついているところを近所の人に見られるだけで犯行がやりづらくなる。いきなり「こんにちは!」と声をかけられただけでびびってしまうのだ。この頃は、隣の人に無関心な人が多くなっているが、これは防犯上問題だと思う。
不審な人には、思い切って声をかけることが地域の防犯につながる。