塗装工事を行う上で、安全作業及び施工品質を確保するため必要となる足場を指します。
施工会社によっては、延べ床面積や建坪などで算出するところもあるようですが、当社は実際にかける面積で算出いたします。
通常、塗装工事の場合、高圧洗浄による水しぶきや、吹き付けではなくても風に乗って塗料が飛散する危険性があるため、足場をメッシュのシートで覆い、飛散を防止します。基本的には仮設足場と同様の数量となります。
資材運搬トラックが建物の前に止めることができない場合や、隣との間が極端に狭く、明らかに作業効率が悪くなると判断される場合は、別途費用がかかります。
階層が高ければそれに応じて単価は上がります。
最も基本となる下地処理は高圧洗浄です。旧塗膜が劣化し剥がれている場合などは、旧塗膜を剥がす必要があり、トルネードノズルを使用し時間をかけて洗うため、通常の高圧洗浄よりも単価が高くなります。
磁器タイルや意匠性サイディングのクリヤー仕上げの場合、たんに表面の埃や藻等を落とすだけでなく、薬品を使用し手洗いを行い、その後高圧洗浄で薬品を洗い流します。
なお、汚れの度合いによって手間が変わりますので、それに伴い単価も変動します。
外壁がモルタルでクラックが見られる場合、クラックの種類によって適正なクラック処理が必要とされます。この処理は単価を設定することは困難ですので、作業時間を計算してお見積もりさせていただく事になります。
外壁がALCパネルやサイデイングの場合、最も重要な下地処理がシーリング処理となります。
既存シーリングを撤去せずにその上から増し打ちを行い、後の10年以上を保った方が、費用対効果のバランスがとれる場合もあります。
サイディングの場合、目地部分はALCのように凹状ではなく、増し打ちを行ったとしても、シーリングが機能を発揮するための「厚み」を確保することができません。
そのため、耐久性を確保するには、打ち替えを行うことが望ましいといえます。
下塗りには、シーラー・微弾性フィラー・エポキシ下塗り材等があり、素材と上塗り材を密着させる機能を持ち、下地の劣化状況によって選定します。
劣化状況によっては、下地を固めた後、フィラーで素材の表面を滑らかにするため、下塗りを2回行う必要がある場合もあります。
素材を守り、美観を保つ機能を持たせる工程です。ほとんどの場合、同様の材料を2回塗ることで適正な膜厚を確保することができます。
塗料の単価によって費用が変わるため、お客様とよく相談して決定する必要があります。
サイディング表面を保護するためのクリア塗装仕上げの場合、通常下塗り工程は必要ありません。
ただし、劣化によっては、表面処理等が必要になる場合もございます。
耐久性の向上、断熱などの機能を持たせる仕上げや石材調などの特殊な仕上げは、工程が増えるためコストがかかります。
特殊な工程となりますので、お客様にしっかり説明させていただきます。
破風、軒裏、雨樋、庇屋根等がこれにあたりますが、鉄骨階段や手すりがある場合には、項目を追加し算出させて頂きます。
なお、鉄骨階段や手すりは、個々の建物によって形状が異なる場合が多く、また、鉄の劣化状況によって下地処理が大きく異なるので、建物を確認した上でお見積もりすることになります。